週7の遅刻生活

休日に読み進めた本やその他おすすめを気楽にご紹介。

「読書について」を読んで

f:id:kykyky-17-skri:20170824104847j:plain

こんにちは、今回はショウペンハウエルの「読書について」を読んで感じたことをまとめていきたいと思います。学校ではおそらく習わないであろう読書について、学べる1冊です。

 今回もベストセラーを読んでみようキャンペーン中の1冊です。

 

今回の本はこちら 

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

30秒簡単紹介

本書はドイツの哲学者であるアルトゥル・ショーペンハウアー(ショウペンハウエル)によって書かれたものを翻訳された1冊となっています。

表紙には、

『読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失って行く。』ー一流の文章家であり箴言警句の大家であったショウペンハウエル(1788-1860)が放つ読書をめぐる鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、出版物の洪水にあえぐ現代に我われにとって驚くほど新鮮である。

 と書かれています。

読書そのものを完全否定する主張ではなく、正しい読書についてショウペンハウエルの視点で書かれた内容であるなと読了後に感じました。

構成は3部に分かれており、『思索』・『著作と文体』・『読書について』 を題目におよそ150ページほどでまとめられています。

どの章もふむふむと圧巻の納得の嵐が巻き起こっていて、まさに良書です。

 

本書の要点3つをご紹介

f:id:kykyky-17-skri:20170824110904j:plain

ここからは読んでいていいなと感じたところをピックアップしていきます。

著書は著者の思想の複製品

本書34ページより、

著書は著者の思想の複製品にほかならない。ところで思想の価値を左右するのは素材、つまり著者が試みた思索の対象であるか、あるいは素材に与える形式、素材にほどこす加工、つまり著者が対象についてめぐらした思索であるかのいずれかである。

 とあります。

ショウペンハウエルは、ある本が有名になった時にはその素材のためか、形式のためかを区別するように言っています。

取り上げる素材自体が依存度の高いものなのかそれとも低いものかによって、著者の形式が変わり、それにより最終形が良いものになるのかが決まってきます。

 

【素材】と【形式】、ここではこの2つのキーワードが決め手となりました。

 

文体から思索の密度が見えてくる

本書内で幾度もショウペンハウエルが指摘していたことですが、私なりの表現で書かせていただきますと、

「何も深く思考していないのに、難しい言葉を使って大きく見せようとするな。」

と言っているようではないかと思われる箇所がありました。

人間の性として、本当は持ってないものを持ってるように見せることがあるそうです。

そのため、私は博識で賢者ですよと言わんばかりにくどい言い回しや高尚な文章を用いては、読者から高く評価されるよう繕っているそう。

お金のために本を書いている人もこの対象に含まれます。

そこでショウペンハウエル曰く、優れた文体のための第一規則として、主張すべきものを所有することをあげています。

これに尽きるそうです。

 

良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである

本書132ページからの節で、個人的に大切な選択基準と感じた箇所があります。

133ページにて、

したがって、読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、 我遅れじとばかり、手を出さないことである。

 とあります。

表現が過激だなーと思いながら読んでいました。(笑)

また、古くから残っている本こそ良書であるとも著者が言っています。その点を踏まえ、私の解釈として、洪水のように溢れだしてくる出版物に全て食いついて読むのではなく、そういう新作6割とベストセラー4割の比率で読めば今の時流も掴めて良いのではないのかなと思います。

 

最後の感想として 

読書の方法論に関するものを大学の授業で読んだことはありましたが、読書そのものについて考える本は読んだことがなかったため新鮮でした。

多読そのものが人生の充実への近道と勝手に考えていた私でしたが、読書は他人がたどった道を後から追っているだけで、誰かの跡を追う反復練習であることを念頭に置いてこれからは本を読んでいきたいと思います。

 

以上になります。

 

▼今回の本はこちら

 

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

▼「読書について」を読まれている方によく読まれている記事です

www.bookblog.info